猛暑の夏も終わりそう。。。
秋の風が吹き、秋の虫が鳴き始めて、身体が「ホッ」としています。
休み明け8月18日(火)の読書会には、いつもとは違う顔ぶれが揃いました!
❤
Kさん→ 「杜塾」で本づくりにチャレンジ中。
朗読も学ばれたそうで、詩を朗読してくださいました。
(読書会の記録も、お願いしました。感謝!)
Tさん→ 北京生まれ。日本の大学に留学し、そこで知り合った宮城県人と結婚。
日本企業の、中国法人社長を務めているバリバリのキャリアウーマン!
Oさん→ いつもの、メンバーです。
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● Kさんが、詩の朗読をしてくださいました。
「詩 ふたつ」 長田 弘:著 クレヨンハウス:刊
花を持って、会いにゆく
春の日、あなたに会いにゆく。
あなたは、なくなった人である。
どこにもいない人である。
この最初の数行を聞いただけで、Tさんが、涙を流し始めました。
お盆で、お墓参りに行ってきたばかり。
おばあちゃんのことを想い出したようです。
「せんそうをしない」 谷川俊太郎:著 講談社:刊
今、話題の絵本。
帯に、「戦後70年 戦争と平和を考える本」とあります。
こどもと こどもは せんそうしない。
けんかは するけど せんそうしない。
・8月16日(日)TBS系列「情熱大陸」に出演され、「言葉の宇宙を飛びつづ
けている偉大なおじいちゃん」と紹介された83歳の谷川氏。
「この絵本には、現実の影に隠れている真実から目をそらさない」というお
もいを込められた、とおっしゃっていました。
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Oさん
『晩鐘』 佐藤愛子:著 文藝春秋:刊
私の夫であったあなたは、いったい何者だったのですか?
老作家・藤田杉のもとにある日届いた訃報は―。
本書は佐藤愛子90歳の作品。正確には91歳での出版。
人生を「総ざらい」するつもりで書き始めたという。
夫の残した借金を返すため、書いて、書いて書きまくった作家生活。
詩人のサトウハチローは愛子の兄。
「戦いすんで日が暮れて」から45年、著者の人生のすべてをかけた鎮魂歌という。
『晩鐘』の中で、届いた訃報は、15年のあいだ夫であった畑中辰彦の知らせ。
尊敬し信頼もしていた辰彦が後に杉を苦しめ、「ぼんくら」「明るい詐欺師」と呼ばれたの は、いったいなぜだったのか?
遠い記憶の中に、杉は辰彦のほんとうの姿を探し始めた…。
共に文学を志し、夫婦となり、作家の夫は文学賞も受賞している。
理想家、詐欺師、ギャンブラー、文学者。資産家の坊ちゃん。いい人、優しい。なんとなく人に好かれる人だが無責任。不良手形。
便宜上、離婚となる。
離婚ののちは背負わずともよい夫の借金を抱えてしゃにむに働き生きた妻。
私は夫にとってどういう存在だったのか? さまざまな出来事を回想しながら、夫は何者であったのかと繰り返し問い、その人間像をあらためて模索する。
書かれている内容は、ほぼ事実。
事実には、起承転結がない。
頭で考えていない人生。それが面白い。
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初参加のお二人共々、まるで国際的女子会のごとく、
話は中国、韓国のこと、女性の生き方へと飛んで、楽しい時間となりました。
日本の国内外を飛び回るTさんには、心癒される豊かな時間になったようです!
次回は、決まりしだいお知らせいたします。