第10回「一箱古本市定禅寺ブックストリート」で求めた本の 「ひとり読書会」

その3

 

「砂の海ー楼蘭・タクラマカン砂漠探検記」 椎名誠:著 新潮社:刊

                        1998年3月30日発行

 

  ロプノール湖のほとりで栄えたとされる幻の王国「楼蘭」と

  「入ると出られない」というウイグル族の言葉を意味する「タクラマカン」

  を歩いた探検記。

  子どものころ『探検家」という仕事があることにいたく感心したという著者。  

  探検した地は砂に覆われひたすら茶褐色に渇きあがった「砂の海」だったとい 

  う。

  「楼蘭に行ったら、私のかわりに天を眺めてください」と、旅に出る前に、井上靖氏 

  に言われ、約束を交わした著者。「空」ではなく「天」と言われた事が心に残ったよ  

  うだ。

   著者は、テントを這いでて、そのまま仰向けになって天を眺め

  「天か、天だ、天を見たぞ」と一人つぶやいたのだった。

 

   「探検家ここにありだなぁ」砂の海には行けそうにないが、杜の都の天を見上げ

    ました。

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その3

 

「転んでも ただでは起きるな!」 定本・安藤百福

                   安藤百福発明記念館:編

              

 明治43年(1910)に生まれ、
「世の中に幸せをいっぱいもたらすような人間になってほしい」との願いをこめて「百福」と名づけられたという安藤百福氏。世界初のインスタントラーメンを創った方だ。

 

 若いころは「一難去って、また一難」だったが、後に「食足世平」食足りて世は平らか、と、理念に掲げるほど食の大切さを肝に銘じられたそうだ。

 

 転んでも、たたでは起きない百福氏。無一文になって取り組んだのが、お湯があればすぐ食べられるラーメンの開発。完成したのは昭和33年。48歳だった。

 

 ♪すぐ おいしい、すごく おいしい ♪
チキンラーメンを発明し、カップヌードルを創り、世界中でミスターヌードルと呼

ばれ尊敬された発明家の96年の人生記録。

 

 もくじ・・・・・・・・・・

 

第1部 安藤百福伝
    起業・不屈・発明・独創・聖職・散華
第2部 安藤百福かく語りき
第3部 安藤百福年頭所感
           54歳~96歳まで、一年の計を元旦に定め毛筆でしたためたもの。
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その2

 

「想いの軌跡」1975-2012    塩野七生:著 新潮社:刊

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「日本文学大賞を受賞した『本居宣長』の著作は、一見すれば高いかもしれないが、実際は少しも高くない。何故なら1度読んで理解し。2度読むと愉しめるように書いてある」との、大先輩・小林秀雄の言葉に、塩野は「胸を突き刺された」という。そして、
「いずれは私も、このようなことを堂々と言える作家になりたい」と思い、仕事に対する姿勢になったそうだ。

 

 1970年からイタリアに住み、「ローマ人の物語」をはじめ「ルネサンス著作集」「イタリアからの手紙」「ローマの街角などから」など多くの著作をもつ塩野七生。

 

 本書は、担当編集者が、誰にも相談せずに国会図書館に通って塩野の文章を探しだし「これまで、あちこちに書いてこられたものでも、まだ本になっていない文章を集めて、ゲラにしました」と突きつけてきたのが出版へのスタートだったという。

 あらかじめ決めたテーマに沿って書いた文章を集めた1冊ではないので、カバーはハードではなくソフトで。価格は歴史ものの半ば以下にすること」との条件を出し、出版をOKしたとのこと。 大先輩から学んだ仕事に対する姿勢ですね。

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 もくじ   
     読者へ
 第1章:地中海に生きる
 第2章:日本人を外から見ると
 第3章:ローマ、わが愛
 第4章:忘れ得ぬ人びと
 第5章:仕事の周辺

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その1。

 

瀬戸内寂聴&玄侑宗久の対談集「あの世 この世」  新潮社:刊

 

4月中旬、三春町の滝桜や福聚寺などを観に行ったばかりだったので、嬉しくなって一番最初に手にとった本がこれ!


 対談は、玄侑氏がご住職の福島県三春町の福聚寺で平成15年9月9日、重陽の節句に行われた。
  
  もくじ
 1:あの世は あるのでしょうか
 2:仏教に はいるまでの道を辿る
 3:お釈迦さまの慈悲と最後の旅について
 4:この世の苦と楽について教えてください
 5:ふたたび、あの世とはどんなものでしょうか
   終りの項目が
   ・この世は美しい、あの世も美しい

 

お二人の本はかなり読んだつもりですが、知らなかった本に出逢うのも「一箱古本市」の魅力 すでに読まれた方とお話ししながら、直接、本を、それも、かなり安く求められるのも魅力!